「バッテリーが上がったけど、警告灯ついたかな?マーク見えなかったけど……」
といった経験はありませんか?
バッテリーそっくりな形状の警告灯がついたとき「バッテリー上がるかも!」身構えてしまうことも……。
一般的に警告灯の色が赤い場合はただちに車を止めて点検する必要があります。というのもそのまま車を走らせていては危険だと知らせているからです。
警告灯がついたときのマークはわかりにくく、見落しされがち。
今回はバッテリー上がりのマークについて解説します。警告灯が知らせてくれる色や意味を理解すれば安心してドライブに出かけられますよ。
目次
バッテリー上がりのマークとは?警告灯はコレ?!
バッテリーの形状によく似たマークが、赤く点灯することがあります。充電警告灯といいますが、バッテリー警告灯やバッテリーランプと呼ばれることもあるためまぎらわしいのです。
充電警告灯がつくと「バッテリーが上がってしまうのでは?!」と驚いてしまいますよね。
バッテリー上がりの警告灯だと思われていたマークですが、バッテリー上がりそのものを警告するものではありません。
実は発電機(オルタネーター)が故障したかもしれないと知らせているのです。車を走らせることからエンジンが回転しオルタネーターに動力が伝わります。この動力を利用してオルタネーターが発電する仕組みです。ですが充電系統になんらかの異常が発生したときに充電警告灯がつきます。
そのまま車を走らせるとバッテリーに充電されることがないまま、蓄えられた電力だけをどんどん消費するのでいずれバッテリーが上がってしまうのです。
バッテリー警告灯がついたらただちに車を速やかに点検しましょう。必要があれば修理することをおすすめします。
充電警告灯以外にもあるマークの色と意味
車のメーター付近に緑や黄もしくはオレンジ、赤く出るマークを見たことはないでしょうか。それぞれ注意や警告を知らせてくれる大切なマークです。
ここからは知っておくと安心できるマークの色や意味について解説します。
警告灯(マーク)の色について
警告灯(マーク)の色にはそれぞれ以下の意味があります。
- 緑:アイドリングストップなど安全なお知らせ
- 黄・オレンジ:ガソリンがなくなったなどできるだけ早急に対応すべきお知らせ
- 赤:なんらかのトラブルが発生しているためただちに車を停車させるべきお知らせ
黄色やオレンジ色で点灯したマークは、赤ほど緊急性はないものです。
赤いマークは車のどこかに故障が起きている可能性もあります。赤く点灯した状態で車を走らせ続けると思わぬトラブルに発展する可能性が大きいものです。
日常で気をつけるべきマークの種類と意味
シートベルト非装着警告灯:エンジンがかかっているのにシートベルトをしていない状態
- 燃料残量警告灯:燃料が少なくなった状態
- 半ドア警告灯:運転席や助手席などどこかのドアがきちんと閉まっていない状態
- ウォッシャー液警告灯:ウォッシャー液が少なくなった状態
- ヘッドランプオートレベリング警告灯:自動光軸調整システムの異常
- パワーステアリング警告灯:電動パワーステアリング装置に異常がある状態
- LEDヘッドランプ警告灯:LEDヘッドランプに異常がある状態
以上の警告灯がついたときは、一度停車させ目視で確認してみましょう。
できるだけ早く点検すべきマークの種類と意味
ただちに車を停車させる必要はないものの、できるだけ速やかに点検した方がよいマークは以下のとおりです。
- ABS&ブレーキアシスト警告灯:ABSやその他ブレーキアシスト系統の異常
- エンジン警告灯:エンジンもしくはトランスミッションなどの異常
- 水温警告灯(青):エンジン冷却水の温度
- ブレーキ警告灯(黄):ブレーキシステムの異常
今すぐトラブルにならないものの、近い将来に事故や故障の可能性があるため、黄色もしくはオレンジ色で警告灯がついた場合は早めに点検してもらいましょう。
ただちに運転をやめるべきマークの種類と意味
- 警告灯(マーク)の中でも緊急を要するほどなのは以下のとおりです。ただちに安全な場所で停車しロードサービスもしくはディーラー、修理業者に相談しましょう。
- ブレーキ警告灯(赤):パーキングブレーキ作動中もしくはブレーキ系統の異常や故障
- 油圧警告灯:エンジンがかかっている状態でエンジンオイルの圧力に異常が発生
- ハイブリッドシステム警告灯:ハイブリッドシステムの異常
- 水温警告灯(赤):エンジンの冷却水の温度が高いなどの異常
- SRSエアバッグ警告灯:シートベルトなどに異常が発生した場合に点灯
赤い色でマークが点灯する場合、走行中に事故や故障につながる可能性が非常に高い状態の警告灯です。早めに対応しましょう。
バッテリー上がりを起こさないための工夫や確認事項
充電警告灯がつかないままバッテリー上がりを起こすこともあります。というのもバッテリー上がりそのものを警告するものではないからです。発電系統の故障が考えられ、十分な発電ができていない状態なため、そのまま車を走らせるといずれバッテリー上がりを起こしてしまいます。
マーク以外のバッテリー上がりについて確認しておく方法を知っておくと安心です。
車を適切に走らせて十分な充電をしていたか
車を走らせることでエンジンの動力が発電機(オルタネーター)に伝わり発電する仕組み。つまり車を走らせないと十分な発電ができず、バッテリーに充電されないのです。
あまり車を走らせていない場合はバッテリー上がりを起こす可能性が高い状態なため、週に一度は走らせるとよいですよ。
ヘッドライトなど電力を大きく消費する装備の消し忘れはなかったか
バッテリーが蓄えている電力を消費電力が上回ってしまうとバッテリー上がりを起こします。
ヘッドライトのつけっぱなしや半ドア状態による室内灯のつけっぱなしが主な原因です。半ドアは警告灯がつき、警告音もなります。
ただ雨の日など慌てて車を降りて屋内に入る際は、どうしても確認不足になりがちですよね。
エンジンのかかり具合は問題ないか
バッテリーの充電が不十分などの理由でバッテリーが上がりかけている場合、エンジンのかかり具合が悪くなります。
「キュルキュル」といった音がするのみでエンジンがかからないときは、バッテリーを一度チェックしてみましょう。
ヘッドライトやウィンカーの明るさは十分にあるか
ヘッドライトやウィンカーの明るさが「いつもより暗いかも」と感じたら、バッテリー上がりのサインかもしれません。
というのも電力が足りないから十分な明るさを確保できないからです。
夜間走行中はとくに明るさが足りないと事故の危険性も高まります。いつもよりヘッドライトやウィンカーの明るさが足りないと感じたら点検をした上で、早めにバッテリー交換などの対応をしましょう。
バッテリー上がりで困ったらプロの業者に依頼しよう:まとめ
バッテリーに似た形状の警告灯がつくとビックリしてしまいますよね。
「車が壊れたのかも」「バッテリーがどうかした?」と不安になってしまいます。
バッテリーに似た警告灯は発電警告灯です。車の充電系統になんらかの異常がある場合に知らせてくれます。
充電警告灯以外にもさまざまな警告灯(マーク)があります。
注意すべきは警告灯の色です。
黄色もしくはオレンジ色の場合は、緊急性はないもののできるだけ早めの点検が望ましい状態。赤色の警告灯の場合は安全を確認して速やかに車を止めましょう。ディーラーや修理業者に連絡することをおすすめします。