「バッテリーが上がって車が動かなくなってしまった!」といった突然のトラブルが起きてしまったことがある方もいるのではないかと思います。
ハイブリット車の場合、大きなバッテリーが搭載されているのですが、ハイブリッド車にはもう一つエンジン車と同じ12vのバッテリーが搭載されているため、ハイブリッド車であってもどちらかのバッテリーが上がってしまっては、車が止まってしまいます。
前提として、バッテリーが上がってしまって急いで車を動かしたいときは、プロに任せることをお勧めします。
今回は、ハイブリッド車のバッテリーが上がる原因やその対処方法についてご紹介していきます。
万が一バッテリーが上がってしまったときに参考にしてみてください。
目次
ハイブリッド車も含めバッテリーがあがってしまう原因とは?
バッテリー上がりのよくある原因は以下のとおりです。
- 電気のつかいすぎ
- 車を放置している
- バッテリーの劣化
では、ひとつずつ解説していきます。
電気の使いすぎ
例えばヘッドライトや室内灯、エアコンをつけっぱなしにしているとバッテリーが上がってしまう場合があります。
こうした電気を使う部分を使いすぎていると、車に搭載されたバッテリーに蓄えられている電気の供給が追い付かなくなり、バッテリーの使用量が上回ってバッテリーが上がってしまうことがあります。
車の使わなすぎ(完全放電の状態)
車にしばらく乗っていないときにもバッテリー上がりになることがあります。
エンジンをかけないとバッテリーが充電されず、自然に放電されていってしまうためです。
これを【完全放電】と言ったりしますが、この他バッテリーの寿命やメンテナンス不足といった原因も考えられます。
バッテリーの劣化
バッテリーは3年前後の周期で交換する必要があります。
寿命が過ぎたバッテリーを使用していると電気を充電しなくなり、適切な電力を確保することが難しくなって車が動かなくなることもあります。
冬場の寒さ
バッテリーの中には、「バッテリー液」と呼ばれる希硫酸が入っており、この希硫酸が化学反応を起こすことでエンジンがかかります。
しかし、新品のバッテリーであっても外気温が0度以下~で80%しか性能を発揮できなくなり、マイナス20度以下になると50%ほどしか性能を発揮することができません。
車が雪に覆われてエンジンがかからなくなるのは、この寒さが原因だともいわれています。
そのため、北海道のような寒い地域の場合、車の雪かきなどを行うことでなるべくエンジンを冷やさないようにすることが対処方法だといえます。
ハイブリッド車のバッテリーは2種類ある
ガソリン車のバッテリーが1つであるのに対し、ハイブリッド車には【補機バッテリー】と【駆動用バッテリー】の2種類があります。
補機バッテリーについて
【補機バッテリー】は、主に車のハイブリットシステムを作動させたり、ライトやパワーウィンドウ、ドアロックといった電装関係の操作に関わっています。
補機バッテリーは、ハイブリッド車のみ搭載されており、車を始動するための重要なバッテリーだといえます。
駆動用バッテリーについて
一方【駆動用バッテリー】はモーターを動かすためのバッテリーなので、強力なエネルギーを必要とします。
その影響で電圧や容量は【補機バッテリー】よりも大きくなっているのです。
以上のことから、ハイブリッド車はエンジン車と比べて車の大半を電気系統で制御しているということが分かります。
どちらの場合であっても、ハイブリッド車には必要不可欠なバッテリーであり、どちらかのバッテリーが上がってしまうと車を動かすことができなくなります。
ハイブリッド車のバッテリーが上がったときの対処方法
では、ハイブリッド車の場合はどのようにして車を動かすことができるのでしょうか。
ハイブリッド車のバッテリー上がりは「ジャンピング」で解決!
ジャンピングとは、「ジャンピングスタート」と呼ばれる、他の車から電気を一時的に分けてもらう方法です。
ブースターケーブルを用いると、下記の手順で対処することができます。
- バッテリーが上がった車のプラス端子に赤色のブースターケーブルをつなげる
- 救護する車のプラス端子に赤色のブースターケーブルをつなげる
- 救護する車のマイナス端子に黒色のブースターケーブルをつなげる
- バッテリーが上がった車のマイナス端子に黒色のブースターケーブルをつなげる
- 救護する車のエンジンをかける
- バッテリーが上がった車のエンジンをかける
ブースターケーブルのつなぎ方については、こちらの動画を参考にすると分かりやすいので、是非参考にしてみてください。
「ジャンプスターター」で簡単解決!
「ジャンプスターター」とは、車の予備電池のようなもので、救護車がなくともバッテリー上がりを治すことができるアイテムです。
ここ最近では、車に載せている方も多く、使い方も救護車を使わずに行うことができるので簡単に使用することができます。
一般的な使い方は下記のような手順になります。
- ジャンプスターターにある付属の赤色のケーブルを車のプラス端子につなげる
- ジャンプスターターにある付属の黒色のケーブルを車のマイナス端子につなげる
- ケーブルをそれぞれジャンプスターター本体につなげる
- ジャンプスターターの電源を1分ほど入れる
- 車のエンジンをかける
- 車のエンジンがかかったらジャンプスターターの電源を切り、マイナス・プラス端子の順番でクリップを外す
ただ、正しい方法を知っておかなければ事故や故障に繋がる可能性があるので、扱いには注意が必要です。
バッテリーがあがりやすいなら補機用バッテリーを交換する
最終手段になりますが、バッテリーが突然上がってしまったり、頻繁にバッテリーがあがってしまうようであれば、バッテリーそのものを交換するのも手です。
バッテリーが原因もなくあがってしまうのは、バッテリーの寿命である可能性があるので、何度もジャンピングするよりかは、バッテリーを交換した方が良いでしょう。
ただし、ハイブリット車のバッテリー交換はプロの方にお任せするようにすることをおすすめします。
ハイブリット車に搭載されているバッテリーは、より性能が上がるにつれて複雑化していきます。そのため、バッテリーをいじるということは故障や事故の原因になる可能性があります。
是非、バッテリーをプロの方にお任せするべき理由を詳しく解説していますので、是非ご覧ください。
参考:「ハイブリッド車は大きな電池があるのに12Vバッテリーも積んでいる! 「あがる」と走れなくなるから要注意だった」|WEB CARTOP
ハイブリッド車のバッテリー上がりを治すときに注意したいこと
普段から自分で車を整備している方だとジャンピングの仕方もなんとなくできるかもと思いますが、慣れている方でも接続を間違えてしまったり、バッテリーの扱い方を間違えてしまうと感電する恐れもあります。
ジャンピングを自分たちで行うのが不安な場合はプロの方にお任せするようにしましょう。
ハイブリッド車同士でジャンピングをしない
ハイブリット車同士でジャンピングを行うと、ハイブリット車に搭載されている大量の電流が電気系統を壊してしまいます。
そのため、ハイブリット車同士でのジャンピングを禁止しています。
ジャンピングを行う場合は、必ずエンジン車で行うようにしましょう。
【まとめ】突然のバッテリー上がり困ったら
バッテリー上がりにお困りの際、早く解決しようとご自分で対処される方もいるかもしれません。
しかし電気系統や車の仕組みに詳しくないまま、よくわからない状態で自己判断で対処してしまうと、ショートや感電といった事故につながるおそれもありますので、大変危険です。
バッテリー上がりを安全かつ迅速に直すために無理してご自分で対処せず、私たちプロに任せてしまいましょう!
愛知で突然のバッテリー上がりにお困りの際は【バッテリーサービスセンター】にお任せください。
できる限り迅速に現地に駆けつけ、バッテリー上がりを解決致します!