「バッテリーを交換していたら突然アラームが鳴ってびっくりした」という経験をした方もいるのではないでしょうか。
バッテリー上がりの際にバッテリーを交換したり、ブースターケーブルを繋いだときにセキュリティアラームが鳴ってしまうのは車の設定上どうしても鳴ってしまうものです。
セキュリティアラームは、事前に設定を解除することなどをしなければ作動してしまうので、バッテリーが上がってしまった後にセキュリティアラームの設定を解除することはできません。
では、バッテリー上がりの際にセキュリティアラームが鳴ってしまう原因や、バッテリー上がりの際にアラーム音を解除する方法をご紹介していきます。
是非、バッテリー上がりの際にセキュリティアラームが作動してしまったときの参考にしていただければと思います。
目次
バッテリー上がり後にセキュリティアラームが鳴るのはなぜ?
オートアラームがセットされた状態で、バッテリー交換もしくは、ブースターケーブルを繋ぐとセキュリティが作動し、アラームが鳴ります。
バッテリーが上がったことで鳴るわけではなく、「通常とは異なる方法で車を触った」ことで起こるため、車の性能上特に不具合で鳴ってしまったということではありません。
そもそもセキュリティシステムは、下記の条件を満たすことで作動します。
- 車に何かしらの衝撃が起きたとき
- 通常の開錠方法とは異なる方法で開錠したとき
車種によって異なりますが、ブースターケーブルを繋いだり、バッテリーを交換する際にセキュリティが不正行為であるとみなし、アラームが鳴ることがあります。
トヨタの公式サイトでは、バッテリーブースターケーブルを繋いだときにアラームが鳴ってしまう原因を次のように解説しています。
Q.バッテリーにブースターケーブルをつないだ時、「ビービービー」とホーンが鳴ってしまうのは、どうしてですか。
A.盗難防止装置のオートアラームが作動したものと思われます。
オートアラームがセットされた状態で、補機バッテリーが上がってしまった場合、バッテリーを再接続すると、オートアラームが作動し、数十秒間ホーンが鳴り続けます。
オートアラームの正常な動きですので、前持って、ホーンを止めることはできません。(引用:トヨタ公式サイトより)
トヨタ以外のメーカーの公式サイトを見てみると、同様のことが起こるとされています。
つまり、事前にセキュリティアラームの設定を解除していない限り、バッテリー交換の際にはどうしてもアラームが鳴ってしまうということです。
どんなときにセキュリティアラームが鳴る?
- スマートエントリーやキーレスエントリーによるドアロック後に鍵穴を使って開錠する
- 開錠しないままボンネットを開ける
- 車の内側から開錠する
- 台風や強風による衝撃
- 誤作動
- 車の初期化による作動
他にもバッテリーが上がったまま放置していると車の電気系統が初期化されることがあり、セキュリティアラームを設定していない状態であってもバッテリーを接続する際にセキュリティアラームが作動することがあります。
セキュリティアラームの種類
クラクションタイプ
「クラクションタイプ」とは、車に搭載されているクラクションを流用して鳴らすセキュリティアラームです。
クラクションと同様の音が鳴るので、鳴ったときの音の大きさで盗難時、一時的にけん制することができます。
但し、クラクションの配線を切ってしまうとセキュリティが作動していたとしても、アラーム音が鳴らなくなってしまいます。
車の構造をよく知っている犯人であれば、クラクションの配線を速やかに切って犯行に及ぶ可能性があるため、防犯性能としてはあまり期待できません。
センサー一体型
センサー一体型とは、センサーとアラームが一体化となっているセキュリティーアラームです。
先に解説したクラクションタイプは、セキュリティーセンサーとアラームの部分であるクラクションが別々になっています。
一方、センサー一体型は、センサーとアラームが一体化しているので配線を切ることが難しく、盗難に及ぼうとした犯人を瞬時にけん制することができます。
一体型となっているので、設置が簡単というメリットがありますが、言い換えれば取り外しも簡単に行うことができます。
そのため、アラームが鳴ったとしても、車に詳しい犯人であればすばやく取り外されてしまう恐れがあります。
センサー分離型
センサー分離型とは、センサーとアラームが別々になっているセキュリティーアラームです。
センサーとアラームを別々に取り付けることで、すばやく取り外す行為を防ぐことができる効果もあるため、防犯性能としては最も優れているものだといえるでしょう。
但し、価格が高いので導入を検討する際は慎重に考える必要があります。
バッテリー上がり後にセキュリティアラームが鳴ったときはどうすればいい?
バッテリー交換の際にセキュリティアラームが鳴ってしまったときは、下記の方法でアラームを解除することができます。
- スマートキーや内臓キーで解錠する
- エンジンスイッチをONにする
- 事前にセキュリティーアラームが鳴らない設定をする
車種によっては、アラームの解除方法が異なりますので、今回紹介している解除方法でアラームが解除できないときは車ごとにある取扱説明書を参考にしていただければと思います。
スマートキーや内蔵キーで解錠する
スマートキーや内蔵キーでドアロックを解錠することでセキュリティアラームをとめることができます。
先に解説したように、セキュリティアラームが鳴るのは、車の盗難防止装置は正常に車を解錠しなかったことで起きたり、車を通常通り解錠しなかったことで起こります。
そのため、通常通り、スマートキーや内臓キーを使って解錠し、正常に解錠していることを車のプログラムに指示させることで解除させることができます。
アラーム音を解除するには、スマートキーでドアロックを解錠するだけですが、詳しい手順については是非こちらの動画を参考にしていただければと思います。
エンジンスイッチをONにする
セキュリティアラームを解除する方法は、他にもエンジンスイッチをONにすることで解除することできます。
車種によってはアクセサリーモードで解除することができますが、多くの車ではエンジンを始動させることでアラーム音を解除させることができます。
但し、バッテリー上がりの際にはエンジンを始動させることは難しいので、バッテリー上がりを解決するまでアラーム音を鳴らしたままにしておくか、上記に解説したスマートキーを使った方法でアラーム音を解除するようにすると良いでしょう。
スマートキーがないとエンジンスイッチもドアロックも解錠することができない
最近の車は、スマートキーがなければエンジンを始動させることが難しいので、スマートキー自体が故障していたり、電池が切れていると先に解決した方法ではアラーム音を解除することはできません。
スマートキーが正常に作動しない状態でバッテリー上がりを解決しようとしてもアラーム音をとめることは難しいので、スマートキー自体を直すか、専門業者に依頼するようにしましょう。
アラームが鳴らないように設定する
車のセキュリティアラームは、カーナビや車にあるセキュリティ装置を解除することでアラームを鳴らさないようにすることができます。
車種によって、セキュリティアラームの設定を解除することが異なりますので、自身が所有している車の取扱説明書を読んで設定するようにしましょう。
但し、セキュリティアラームを解除するということは、車に対する盗難防止装置が全く作動していない状態であるということです。
セキュリティアラームは、万が一、車が盗難に遭った際に活用することができるため、できればセキュリティアラームの設定を解除することはあまりおすすめしません。
どうしてもセキュリティアラームの設定を解除するのであれば、ハンドルロックやタイヤロックといった盗難防止グッズを利用して対策を行うようにしましょう。
まとめ-バッテリー上がりの際にセキュリティアラームが解除しないときは業者に依頼しよう-
今回は、バッテリー上がりの際にセキュリティアラームが鳴ってしまったときの対処方法についてご紹介していきました。
盗難対策のためとはいえ、突然アラームが鳴るとびっくりしてしまいますよね。
しかし、バッテリー交換やブースターケーブルを繋げた際に鳴ってしまってもスマートキーやエンジンボタンを通常通り作動させることでアラームを解除することができます。
ただ、バッテリーを交換する際にスマートキーを使ってもアラームが解除しなかったり、バッテリー上がり自体を解決することが難しいときは専門業者に依頼するようにしましょう。
【バッテリーサービスセンター】でも、こうしたバッテリー上がりの際に困ったトラブルのご相談を承っております。
是非、お困りの際はお気軽にご相談ください。