車のバッテリーは、半日以上電気系統を放置していることで上がると思いがちかもしれませんが、放置の仕方によってはわずか30分程度でバッテリーが上がってしまうことがあります。
では、この時間の差は一体何なのでしょうか。
この記事では、車の電気系統をつけっぱなしにしたら一体どのくらいの時間でバッテリーが上がってしまうのかご紹介していきます
是非、バッテリーが上がるまでの時間を把握して、事前にバッテリー上がりを予防する際の対策時に参考にしてみてください。
車の放置でバッテリー上がりに?影響と予防法を解説
では、車の設備ごとにどのくらいの時間、放置することでバッテリーが上がってしまうのかご紹介していきます。
暗電流に注意!車のバッテリー上がりの防止法を解説
暗電流とは、車のキーを回していないとき・車のスタートボタンを押していないときでも、時計やカーナビなどのメモリを保持するために常時流れている待機電流を指します。
暗電流は、車のバッテリーを消費することでその電流を維持しているため、あまり乗らない車やバッテリーの寿命が短いまま放置していると知らないうちにバッテリーが上がっているといったことが起こります。
暗電流によるバッテリー上がりは、およそ2週間〜1カ月ほどで引き起こる可能性があるので、1カ月のうちに車に乗っていない方は注意が必要です。
暗電流計を使えばバッテリー上がりを予測することができる!
暗電流は電流を測ることができる機械を利用することで、あとどのくらいでバッテリーが上がってしまうのか予測することができます。
例えば、50mAの暗電流が流れていると暗電流計で測定しました。車両には、10AH(1時間率){電流10Aを1時間流せる容量}バッテリーを搭載しています。では、あと何日でバッテリーが上がるのかというケースの場合、
10AH(10アンペアアワー)=10000mAHに数値を直します。
10000mAH÷50mA=200H
200H÷24H(24時間)=8.3…
つまり、約8日でバッテリーが上がるということが分かりますので、8日以内に車を走らせて充電させるとよいということです。
このように車にあまり乗らない方は暗電流計を利用するとバッテリー上がりを未然に防ぐことができますので、持っておくと良いでしょう。
暗電流は、バッテリーの寿命や車の不具合も見つける上で活用することができるので、持っておくと安心ですよ♪
車のLEDゴースト点灯でバッテリー上がりに?影響と予防法を解説
「LEDゴースト点灯」とは、LEDのルームランプがオフになっている状態でもうっすらと点灯してしまう、特定の車種で起こる現象です。
LEDが車に流れる微弱な電流をキャッチしてうっすらと光ってしまうことが原因だとされています。
ただ、LEDゴースト点灯でバッテリーが上がってしまうといったことは少なく、ゴースト点灯とは直接関係のない原因でバッテリーが上がってしまうことがほとんどです。
LEDゴースト点灯を防ぐおすすめグッズ
ただ、ゴースト点灯の状態を放置するのが気になる方は、こちらの「ゴーストキャンセラー抵抗」を使用するとゴースト点灯を解決することができます。
ゴーストキャンセラー抵抗の使い方は、こちらの動画を参考にすると良いかと思いますので是非ご覧ください。
車のブレーキランプ押しっぱなしは、バッテリー上がりの原因に
車のブレーキランプも車に搭載されているバッテリーの電力を消費するため、バッテリー上がりの原因となります。
但し、ブレーキランプのつきっぱなしはバッテリー上がりよりも下記のトラブルに気を付けるべきといえます。
- ブレーキスイッチの故障
- ブレーキスイッチのストッパーゴムの損傷
- 法令違反
- 事故リスク
といったトラブルの原因になることがあります。
そのため、ブレーキランプが常時点灯している場合は早急に専門業者へ修理を依頼するようにしましょう。
車のエアコン(暖房・冷房)はバッテリー上がりにどれくらい影響する?
車のエアコンもバッテリーの電力を使用しているので、当然バッテリーが上がる要因となります。
特に車のエアコンはバッテリーを消費するので「少しの仮眠の間エアコンをつけておこう」「停車中にエアコンをつけておこう」と3時間程度つけっぱなしにしているだけでもバッテリーがあがってしまうことがあります。
そのため、エンジンをつけていたとしても停車中はエアコンを極力切るようにするとバッテリーの消費電力をおさえることができます。
ドラレコ・駐車監視で車のバッテリー上がりに?影響と予防法を解説
ドラレコの駐車監視機能は、エンジンが停止していてもバッテリーの電力を消費してしまうので、バッテリー上がりになることがあります。
バッテリーが上がってしまうと駐車監視機能が働かなくなり、いざというときの録画が機能しなくなるので未然に対策を行う必要があります。
ドラレコのバッテリー上がりは、下記に挙げる機能が搭載されているドラレコを選ぶとバッテリー上がりを防止することができます。
- 電圧監視機能付きレコーダー(電圧が下がりきる前に録画を自動で停止してくれる)
- タイマー機能付きレコーダー(設定した時間で自動的に録画を停止してくれる)
- ドラレコ内蔵バッテリー/モバイルバッテリーのものを選ぶ(バッテリーの電力を消費しないため)
是非、ドラレコを検討する場合はこうした機能がついたものを選ぶようにしてみましょう。
車のアクセサリーモードでバッテリー上がりに?影響と予防法を解説
アクセサリーモードとは、車のキーをひねった一段階目、もしくは車のスタートボタンをブレーキを踏まずに押した場合になる機能です。
アクセサリーモードでは、エンジンを使うことなく、車に搭載された電力(バッテリー)でカーナビやオーディオ機器を使用することができます。
これらの機能はエンジンを消費することなく使うことができますが、バッテリーの電力を使用しているのでバッテリー上がりを引き起こすデメリットがあります。
ちなみにアクセサリーモードのまま停車しているとおおよそ4時間ほどで車のバッテリーが上がるとされています。
基本的にはアクセサリーモードの使用を控えることがバッテリー上がりの対策とされていますので、極力アクセサリーモードは使用しないようにしましょう。
車のテレビ・オーディオ・ラジオでバッテリー上がりに?影響と予防法を解説
車のメディア機器を使用しているときもバッテリーを消費するのでバッテリー上がりになることがあります。
特に、アクセサリーモード+メディア機器の使用は最短で30分程度で上がることもあるほど電力を消費するのでアクセサリーモードではメディア機器の使用を控えるようにすると良いでしょう。
ちなみに、エンジンをかけた状態で停車しているときもメディア機器はなるべく使用を控えるとバッテリー上がりを防止することができます。
車で携帯充電、スマホ使用はバッテリー上がりにどれくらい影響する?
走行中に車で充電しながらドライブすることは特にバッテリーが上がってしまうということはありません。
よくあるのが、サービスエリアでスマホの充電をしながらアクセサリーモードで停車していることでバッテリーが上がってしまうといったケースです。
「スマホの充電くらいでバッテリーが上がることないでしょ」と安易に考えていると行楽地などで動けなくなってしまうこともあります。
スマホの充電を行う際は、なるべくモバイルバッテリーを使って充電するようにしましょう。
まとめ
今回は、車の設備ごとにどういったことでバッテリーが上がってしまうのか解説していきました。
実際に「え、こんなことで上がるの?」といったケースでバッテリーが上がり、困ってしまうといったことは多々あります。
極力停車中はバッテリーを使うようなことを控えることが望ましいですが、バッテリーの劣化や状態を知ることで我慢することなく快適なドライブを楽しむことができます。
是非、予防策を参考にバッテリー上がりを対策してみてはいかがでしょうか。
バッテリーが上がってしまった際は、お気軽に『バッテリーサービスセンター』までご相談ください。