外出する機会も増え、車で遠くへドライブに行く方も多いのではないかと思います。
楽しいドライブ旅が突然、原因不明のバッテリ上がりになってしまったとなると折角の旅が台無しになってしまいます。
そこで今回は原因不明のバッテリー上がりになったときに確認するべき症状をご紹介していきます。
是非、行楽地でバッテリー上がりになったときに備えて参考にしていただければと思います。
漏電かも?まずは原因と症状を確認しよう
車のバッテリーが漏電していると一晩でバッテリーが上がってしまうことがあります。
では、どうして漏電してしまうのかその原因や対策を解説していきます。
発電機(オルタネーター)不良
車のバッテリーは「オルタネーター」と呼ばれる発電機が搭載されており、このオルタネーターがバッテリーへ蓄電させる電気を発電しています。
オルタネーターは通常、車を運転することで発電されていくのですが、何らかの原因によりオルタネーターの発電能力が落ちることでバッテリーに電気が蓄電されなくなります。
すると、バッテリーに十分な電力が確保できず、不可解なバッテリー上がりが起こるのです。
また、オルタネーター自体の故障だけではなく、オルタネーターからバッテリーへと電力が通る配線に不良が起きている場合もあります。
オルタネーターが故障していたら?自分でもできるチェック方法
「オルタネーターが故障しているかどうかなんて一般の人には分かりにくいだろう」と思うかもしれませんが、計測機器を使うことでオルタネーターの発電量をチェックすることができます。
こちらの動画ではオルタネーターの発電量を計測する方法をご紹介しているので、是非参考にしていただければと思います。
もしくは、こちらの方法でもオルタネーターの不具合を知ることができるので、バッテリー自体に不具合がなくてもオルタネーターに異常がある場合は是非試してみてください。
1.エンジンを起動させる
2.室内灯やヘッドライトなどの電装品をつける
3.バッテリーのマイナス端子を外す
この状態で車が動き続けているようであればオルタネーターに異常はありません。
しかし、この状態でエンジンが止まるようであれば、オルタネーターから発電されていないということになりますので、オルタネーターが故障していると考えられます。
オルタネーターが故障している場合は、早急に専門業者に依頼するようにしましょう。
不可解な電装品の装備
整備不良に含まれますが新たに電装品を装備したり、電装品周りをいじった場合に配線トラブルによってバッテリー上がりになることがあります。
様々な要因が考えられますが、電装品周りを整備・調整した場合に配線が正しくできているかどうか、バッテリー周りに何らかのトラブルが起きていないか一度専門業者にチェックしてもらうことをお勧めします。
一週間以上車を作動させていない
車を1週間以上動かしていない場合もバッテリーが上がることがあります。
車が停車していても、カーナビや時計が作動していたり、ドライブレコーダーが作動しているので少量であっても電力(暗電流)はどんどん消費されます。
但し、2〜3日でバッテリーが上がってしまう、短期間でバッテリー上がりが続く場合はバッテリー自体が劣化・故障していることもありますので、交換するとバッテリー上がりが解消されることもあります。
★猛暑に注意!バッテリーの蓄電能力を下げる危険な暑さ
よく言われるのが「車のバッテリーは冬の寒さで上がりやすい」とされていますが、 夏の暑さもバッテリーが上がりやすいとされています。
車のバッテリーは、暑すぎてもバッテリーの蓄電能力が下がってくるうえ、エアコンといった電装品で電力を消費するため、特にバッテリーが上がりやすい季節であるといえます。
是非、こちらの記事に詳しく書かれていますので、参考にしていただければと思います。
【関連記事】yahoo!ニュース『猛暑で車の「バッテリー上がり」が急増 車内での熱中症にも注意、日陰でも車内温度上昇』
他にもある車のバッテリー上がりの原因
車のバッテリー上がりは他にも、
- ヘッドライトのつけっぱなし
- アクセサリーモードの(ACC)部分の使いすぎ
- 電装品の使いすぎ
など、様々な要因が考えられます。
それぞれ、バッテリー上がりの原因ごとに対処方法がありますので是非、こちらの記事を参考にしていただければと思います。
【関連記事】『車のバッテリー上がりの原因と症状を確認して適切に対処する方法!予防法も合わせて解説!』
バッテリー上がりに見間違えられやすい故障原因
先に解説したオルタネーターの不具合以外にもバッテリーとは直接関係ないところで、バッテリー上がりに似た症状が現れることがあります。
ガス欠
車の燃料タンクも予備タンクも空っぽになっているときもバッテリー上がりと似た症状が現れます。
ガス欠になると、エンジンを作動させても駆動するためのガソリンが供給されないので、車を動かすことができなくなります。
但し、ガス欠になったとしてもバッテリー自体に蓄電されている電力があるので、エンジンを作動させてもヘッドライトといった電気系統は作動させることができます。
当然、そのままだとバッテリーを消費させてしまうのでガス欠になったまま放置させてしまうといずれバッテリーが上がってしまう要因になります。
「バッテリーが上がって車が動かない」となった場合は、ガス欠になっていることを確認してみましょう。
セルモーターの故障
「セルモーター」とは、エンジンを起動させるためのモーターです。
セルモーターが故障していると、エンジンを起動させてもエンジンが全くかからないといった症状が現れます。
バッテリーが上がったときと似たような症状に感じるかもしれませんが、セルモーターが故障しているとバッテリー自体の電力があるので、エンジンを起動させるとヘッドライトやメーターなどの電気系統がつくようになります。
エンジンを起動させることができないので、そのまま放置しているとバッテリー上がりに繋がります。
エンジンを起動させてもセルモーターが起動しないようであれば早急に専門業者にみてもらうようにしましょう。
燃料ポンプの故障
燃料ポンプ、いわゆる「燃料噴射ポンプ」が故障していることでバッテリー上がりと似たような症状が現れます。
燃料噴射ポンプが故障していると、車に燃料を供給することができないのでエンジンを起動させることができません。
メーターやカーナビといった電気系統がつくのに、車を起動させることができないようであれば燃料噴射ポンプが故障していることを疑ってみましょう。
突然でもすぐにできるバッテリー上がり対処法
バッテリーが上がってしまった場合は、「ジャンプスタート」をすることでバッテリー上がりを解消させることができます。
バッテリー上がりの応急処置には、
- もう一つの車から電力を流してもらう
- ジャンプスターターを使う
- JAFやロードサービスに依頼する
といった方法で対処することができます。
詳しい応急処置方法については、下記の記事を参考にしていただければと思います。
【関連記事】『誰でも対処できる!バッテリー上がりの応急処置はむずかしくない』
まとめ
今回は、原因不明のバッテリー上がりに対して対処する方法を解説していきました。
車のバッテリー自体が通常通り作動していたとしても、他の部分に不具合が起きていると車は起動しなくなります。
車に乗っていると一度は経験するかもしれない「バッテリー上がり」ですが、どういった要因で車が起動しなくなるか分かると対処しやすくなります。
もし、対処方法を知っていて試していたとしても車の不具合が解決できない場合は是非『バッテリーサービスセンター』までお気軽にご相談ください。