バッテリーが上がっていると、ヘッドライトや室内灯がつかなくなります。
また、ライトがかろうじてついたとしても光が弱くなるなど、いつもに比べて付きが悪くなるといった症状が現れます。
今回は、バッテリーが上がることでライトがつかなくなる症状の他にもどういったトラブルが起こるのか解説していきます。
バッテリーが上がっているのかが分からない方は、是非参考にしていただければと思います。
目次
バッテリー上がってもライトはつく?
冒頭でご紹介したようにバッテリーが上がってしまうと今まで点いていたライトが突然点かなくなります。
またかろうじて点いたとしてもうっすらとしか点かなくなってしまったり、今にも消えてしまいそうな光の弱さになっていきます。
「ライトだけが点かなくなっただけならライトが故障しただけかもしれない」と思いがちかもしれません。
事実ライトが配線の不具合によってライトが消えてしまうことがありますが、こういった場合は大抵エンジンがかかっているときにでも起こるものです。
ちなみに、バッテリーが上がったあとにライトがつくのはわずかに残っている電力が自然放電されているため、ライトがつくことがありますが、セルモーターを回したり、カーナビなどの電装品が動かないときは、ただ単にライトがつかなくなったのではなくバッテリー上がりを疑った方がよいでしょう。
バッテリー上がりか判断する方法
では、バッテリー上がりかどうかを判断するにはどういった点をチェックするべきでしょうか。
ここでは、バッテリー上がりかどうかを判断するポイントを解説していきます。
ライトやランプがつくかどうか
そもそもバッテリーが上がることでライトやランプが点かなくなってしまうのは、車のバッテリーが使用限度を超えてしまったからです。
使用限度の目安としては、
- 停車中にクーラーやカーナビなどの電装品を使用し続けていないか
- アイドリングストップを長時間行っていないか
- 暑すぎたり寒すぎたり温度差が激しいところに停車していないか
など、停車中の行動によって判断されます。
車のバッテリーは、スマートフォンのバッテリーと同じように充電をしなければ、どんどん電気が消費されていきます。
車のバッテリーを充電するためには、走行してオルタネーターを起動させ、走行の力を利用して発電させることでバッテリーに電気がたまっていきます。
電気が供給されない停車中に電力を消費してしまえばライトやランプといった、電気を消費するものが作動しなくなってしまうのです。
つまり、バッテリーが上がってしまったかどうかを判断するには、ライトやランプが点くかどうかを見る必要があるということです。
クラクションの音がいつも通りの大きさか
クラクションも電力を消費して使用することができる電装品の1つです。
クラクションの音が小さくなっているのであれば、バッテリーが上がって正常な音がでなくなってしまう症状が現れます。
普段からクラクションの音はどのくらいの大きさか、どういった音なのかをチェックしておくことをおすすめします。
普段のクラクションの音を知っておくことで、万が一バッテリーが上がってしまったときに正確に判断することができるようになります。
エンジンがかかるか
車のセルモーターを回す、もしくはエンジンスタート時のボタンを押したときにエンジンがかからない場合はバッテリー上がりを起こしていることを疑いましょう。
車はエンジンを起動させるときにも、電力を消費します。
特にエンジン起動時はバッテリーの電力を大きく消費するため、エンジンが起動しない=バッテリーには車に必要な電力量がないと判断した方が良いでしょう。
カーナビやカーステレオが正常に動くか
カーナビやカーステレオの使用時も車のバッテリーを消費します。
バッテリー上がりになると、カーナビやカーステレオが起動しなくなったり、すぐに消えてしまうといった症状が現れます。
カーナビなどの電装品が上手く作動しないときもバッテリー上がりを疑った方がよいでしょう。
【バッテリー上がり】ライトはついてもエンジンがかからないときは?
ライトが通常通り点いていたとしても、エンジンがかからないことがあります。
この場合、バッテリーではなくエンジン周りでトラブルが起きたのではないかと考えられます。
バッテリー以外の不具合でトラブルが起きた原因としては、
- セルモーターの故障
- エンジンのピストン部分の故障
- ガソリン切れ
などがあります。
こういったトラブルが起きてしまうと、道具などがなければ修理することができないので、ロードサービスや修理業者に依頼するようにしましょう。
バッテリー上がり以外のトラブルに関してはこちらの記事を参考にしてみてください。
【関連記事】「突然、車のバッテリー上がりに!原因不明でも適切に対処する方法」
バッテリーが上がってしまったときの対処方法
では、バッテリーが上がってしまったときに知っておくべき対処方法をご紹介していきます。
救援車を使ってジャンプスタートをする
バッテリー上がりで最も有効な方法で挙げられるジャンプスタート。
ジャンプスタートは、他の車を利用して電力を分けてもらうことで車を作動させることができる方法です。
ジャンプスタートには、「ブースターケーブル」といった、救援車と故障車のバッテリーをつなぐ専用の配線が必要となります。
応急処置として主流となっている方法ではありますが、ブースターケーブルが必要なこと、近くに救援できる車があることなど限定的になるデメリットがあります。
ジャンプスタートの方法やブースターケーブルについてはこちらの記事をご覧ください。
【関連記事】「ハイブリッド車のバッテリー上がり対処法」
【関連記事】「【バッテリー上がり対策】人気のおすすめブースターケーブル3選」
ジャンプスターターなどのアイテムを使う
先に解説した「ジャンプスタート」は救援車がいなければ行うことができない方法です。
そのため、周りに救援車がいないときや一人でバッテリー上がりを対処しなければいけないときは、「ジャンプスターター」と呼ばれる持ち運び型の充電器を利用する必要があります。
ジャンプスターターは、スマートフォンの充電バッテリーのようなもので、車のバッテリーを充電させるための機器です。
車専用のジャンプスターターもあれば、スマートフォンなども充電することができるモバイルバッテリータイプのものも販売されています。
どういったジャンプスターターを選ぶべきかはこちらの記事を参考にしていただければと思います。
【関連記事】「バッテリー上がりを自分1人で直す方法|様々な充電グッズを装備して緊急時に備えよう!」
ロードサービスを利用する
ジャンプスタートやジャンプスターターを利用したバッテリー上がりの対処方法は、配線を間違えてしまうと他の電装品にダメージを与えてしまうリスクがあります。
そのため、普段から車の装備品を触るのに慣れていない人やブースターケーブルをつなげるのに不安を感じる方はロードサービスを利用すると良いでしょう。
最近では、JAFだけでなく、自動車保険にオプションとしてついているロードサービスもあります。
いずれも会員なることができれば、お得にロードサービスを利用することができます。
緊急時の備えとしてロードサービスを利用できるようにしておくと、万が一バッテリー上がりが起きたとしても安心してドライブに行くことができるのでおすすめです。
ロードサービスの利用方法などについてはこちらの記事を参考にしていただければと思います。
【関連記事】「バッテリー上がりの業者はどれを選ぶべき?目的別に合わせて分かりやすく解説!」
まとめ
今回は、バッテリー上がりの際にライトはつくのかどうか、またライト以外にもバッテリーが上がるとどういった症状が現れるのかを解説していきました。
バッテリーが上がってしまうと、ライトがつかなくなることがほとんどです。
一部分ではなく、全てのライトやランプがつかなくなった場合はまずバッテリー上がりを疑うと良いでしょう。
バッテリーサービスセンターでは、こうしたバッテリー上がりに関するトラブルなどを承っております。
是非お困りの方は、お気軽にご相談ください。