突然バッテリーが上がってしまうと、どのように対処すればいいのか分からないですよね。
バッテリーが上がったときによく使われる「ジャンピングスタート」と呼ばれる車を2台使う方法以外にも、一人で行うことができる対処方法もあります。
有事の際にしっかりバッテリー上がりを解決することができるよう、ここでは様々なバッテリー上がりの対処方法をご紹介していきます。
是非、バッテリーが上がってしまったときの参考にしていただければと思います。
バッテリー上がり対処方法
では、バッテリー上がりを解決する方法をご紹介していきます。
ジャンピングスタート
ジャンピングスタートとは、他の車から一時的に電気を分けてもらい、エンジンを起動させる方法を指します。
ジャンピングスタートを行うには、ブースターケーブルを2本用意する必要がありますので、緊急時でも対応できるようにブースターケーブルを車に載せておくようにしましょう。
どういったブースターケーブルが必要なのか分からない方は、是非下記の記事を参考にしていただければと思います。
【関連記事】『【バッテリー上がり対策】人気のおすすめブースターケーブル3選』
やり方
- ブースターケーブルの被膜が破れていないか、断線していないか、ワニ口クリップが破損していないか確認する
- 電気を供給してもらう救援車を用意(トラックは電圧が24vもあるため、乗用車のバッテリー上がりには使用できない)
- 互いのボンネットを開けてブースターケーブルを繋げる(エンジンは停止させること)
- バッテリー上がり車のプラス端子を繋げる
- 救援車のプラス端子を繋げる
- 救援車のマイナス端子を繋げる
- バッテリー上がり車のマイナス端子を繋げる
- ATはパーキングになっているか、MTはニュートラルになっているか確認してエンジンをかける(サイドブレーキも入っているか)確認
- 救援車のアクセルを踏んでエンジンをしばらく回す
- バッテリー上がり車のエンジンを始動させる
- エンジンが始動したら、繋いだときと逆の順番で取り外す
特に注意したいのがハイブリット車のバッテリー上がりです。
ハイブリット車が救援車となると、他の電気系統を故障させてしまうことがあります。
ジャンピングスタートを行うときは、ハイブリット車でないもの、もしくはMTに救援車をお願いするようにしましょう。
【関連記事】『ハイブリッド車のバッテリー上がり対処法』
充電器から充電
ジャンピングスタートでは、他の車が必要となるため、万が一救援車がいないときに備えてカーバッテリー用の充電器を車に載せておきましょう。
カー用品店などには一般車両用の12vが販売されていますので、そちらを用意しておくことをおすすめします。
やり方
- 充電器のプラスとバッテリーのプラスを赤いケーブルで繋ぐ
- 充電器のマイナスとバッテリーのマイナスを黒いケーブルで繋ぐ
- 充電器をオンにする
- 90%以上充電ができたら充電器の電源を切る
過充電をしてしまうと、バッテリーの寿命を縮めてしまうので、満タンになるまで充電を行わないように注意しましょう。
カーバッテリー用の充電器は製品によって操作が異なるため、取扱い説明書をよく読んだうえで使用するようにしてください。
ポータブル電源から充電
ポータブル電源とは、一般的な充電器よりも充電容量が増えた大型の充電器です。
持ち運びにも便利なものが多く、シンプルで使いやすいといった特徴があります。
カーバッテリー用に特化したものもありますが、モバイル用の充電ケーブルなど他の用途と一緒に使えるものもあるので、アウトドアでも活躍する便利グッズとされています。
アウトドアや車の整備をよくする方は、是非用意しておくとよいでしょう。
やり方
- ポータブル電源をオンにする
- ポータブル電源とバッテリーのプラスを接続する
- ポータブル電源とバッテリーのマイナスを接続する
- 充電されたらケーブルを外してポータブル電源をオフにする
モバイルバッテリー(ジャンプスターター)から充電
スマートフォンなどを充電するモバイルバッテリーでも種類によっては、バッテリー上がりを解決することができます。
ブースターケーブルがついており、尚且つモバイル用の充電ケーブルを挿すことができるものの多くは一般車両用の12vに対応しています。
また、ブースターケーブルも付属部品としてついているものもあるので、別途ブースターケーブルを用意する必要はありません。
スマホの充電用として一つ持ち歩いておくと、万が一バッテリー上がりを引き起こしたときに活用することができるので便利です。
やり方
- ジャンプスターターについている赤いケーブルをバッテリーのプラス端子につなげる
- ジャンプスターターについている黒いケーブルをバッテリーのマイナス端子につなげる
- 10分ほど経過したらエンジンをかける
- ケーブルをつないだときと逆の順番で外してモバイルバッテリーをオフにする
予備バッテリーから充電
車に予備のバッテリーを積んでおくと万が一のときに古いバッテリーを交換することができます。
但し、バッテリーは使わないまま放置していても自然放電するので、交換をしたとしても放電してバッテリー上がりを引き起こす可能性があります。
寿命が来る前に予備バッテリーを交換してバッテリー上がりを解決するよりも、充電器やポータブル電源を使った充電方法を行うようにしましょう。
電池から充電
電池をつなげることで充電するには、電池を直列につないで行います。
一般車両の電圧が12vなので、直列でつなげる電池は一つ1.5vなので最低でも10個は電池が必要となります。
そのため、直列でつなぐことの労力や電池を集める作業などを考えるとあまりおすすめしません。
安全に早くバッテリー上がりを解決するには、やはりジャンピングスターターや救援車を使ったジャンプスタートを行うようにしましょう。
充電後にすべきこと
バッテリーを充電したあとは車を走行するかしないかで充電時間が異なります。
- 充電後に車を走らせる場合…10~30分程度充電
- 充電後アイドリング状態にする場合…1時間以上充電
- 家庭用コンセントで充電する場合…10時間以上充電
車を走行する場合は、エアコンやカーナビといった電気系統を使うのを避けて1時間程度走らせると、バッテリーに十分な電力がたまります。
走行しない場合は、多めに充電しておくことでエンジンを次に起動したときにじゅうぶんな電力を確保することができます。
どちらにせよ、充電後すぐに走行することは難しいので急用がありすぐに車を運転しなければならないときは、JAFなどのロードサービスを利用することことをおすすめします。
まとめ
今回はバッテリーが上がってしまった場合に一人でもできる対処方法についてご紹介していきました。
「このくらいであればバッテリーは上がらないだろう」と車を使用していても、予想外の使用方法でバッテリーが突然あがってしまうことがあります。
突然のバッテリー上がりに備えるためにも今回紹介した
- ブースターケーブル
- ジャンプスターター(モバイルバッテリー)
- ポータブル電源
は車に載せておくようにすると安心です。
ただ、上記に挙げたバッテリーを充電する機器を使用してもエンジンが起動しないときはJAFや出張業者などのロードサービスを利用するようにしましょう。
バッテリー上がりに関するトラブルでお困りの方は、是非バッテリーサービスセンターでも承っておりますので、お気軽にご相談ください。