バッテリー上がりは、事前に対策をしておくことで、防ぐことができます。
例えば日頃からバッテリーを点検したり、車の乗り降りの際にライトの消灯を確認するなどの対策で未然にバッテリー上がりを防止することができます。
今回は、他にも日常で行えるバッテリー上がりを防止する方法について解説していきます。
是非、バッテリー上がりを防止する際の参考にしていただければと思います。
目次
バッテリー上がりを防ぐおすすめ予防方法5選
では、バッテリー上がりを未然に防ぐことができる方法としては下記の方法がおすすめです。
- 車を定期的に走らせる
- バッテリーの寿命が来る前に交換する
- バッテリーを定期的に充電する
- バッテリーのマイナス端子を外しておく
- 停車中はヘッドライトやエアコンを切っておく
では、一つずつ解説していきます。
車を定期的に走らせる
車のエンジンには「オルタネーター」と呼ばれる発電機がついています。
オルタネーターはエンジンの回転を電気に変換することができ、バッテリーはオルタネーターで発電された電気を充電するようになっています。
つまり、バッテリーに電気を蓄えるにはエンジンを稼働させて、車を定期的に走らせる必要があるのです。
スマホのバッテリーのように、使用していなくても充電された電気はどんどん放電され、エンジンを稼働させるための電力を賄えなくなり、バッテリー上がりに繋がります。
バッテリーに充電を蓄えるには、1週間に1回30分程度走らせるとバッテリー上がりを起こさない許容量を蓄えることができるので、車をあまり使用しない方でもお出掛けの際は積極的に車を走らせるようにしましょう。
バッテリーの寿命が来る前に交換する
バッテリーの交換は一般的に下記の時期に合わせて交換するべきとメーカーから推奨されています。
ただし、車の使用頻度や車種によってバッテリーの寿命が異なるため、車に乗っていて下記のような症状が現れたらバッテリーを交換することを検討するようにしましょう。
- エンジンがかかりにくい
- ヘッドライトが暗い
- バッテリー液が変色している
- バッテリーの電圧が下がっている
- アイドリングストップ機能ができにくい
バッテリーそのものを点検や交換は、自分たちでも行うことは可能ですが、バッテリー液や電圧を測るのは危険を伴うおそれがあるので、車の点検などは専門業者に依頼することをおすすめします。
バッテリーを定期的に充電する
車のバッテリーを定期的に充電することでバッテリー上がりのリスクを軽減させることができます。
車のバッテリーを充電する機器はカー用品店などで販売されており、車種によって様々な機種があります。
是非、万が一のときのために車に乗せておくと安心なので、ネットショップなどでチェックしてみてはいかがでしょうか。
バッテリーのマイナス端子を外しておく
電気はプラスとマイナスの端子が繋がることで通電されることはご存じの方も多いのではないかと思います。
同様に、バッテリーのマイナス端子を外すと電気が流れなくなり、バッテリー内部にたまった電気が放電されず車を稼働させるほどの電力を保つことができます。
ただし、マイナス端子を外すと、ドアロックができなくなったり、車内のカーナビや時計がリセットされる可能性があるので、再度車に乗る場合は設定しなければならないこともあります。
なぜプラス端子を外してはいけないの?
車やバイクの電流はバッテリー→車体→バッテリー、つまり車全体が電気回路のように流れており、車体に流れる電気はマイナスの電気を帯びています。
そのため、万が一プラス端子を外すときに車体に触れてしまうと強い電流が直接流れてショートが起き、車両火災へと繋がるおそれがあります。
そのため、車体が帯びているマイナスの電子と同じ、マイナス端子を外すことで電流が流れず、ショートが起こらず安全に外すことができます。
マイナス端子を外しておくことでバッテリー上がりを防止することは可能ですが、車の電気周りがリセットされたり、バッテリーの端子を操作する作業が伴うので、作業が不安な方は専門業者に相談してみましょう。
停車中はヘッドライトやエアコンを切っておく
バッテリーの電気は車を運転することで充電されていくため、停車中は車が動いていないのでバッテリーの充電することができません。
そのため、停車中はヘッドライトや音楽、エアコンなどを切るようにすると、バッテリーにある電気を節約することができます。
ただし、夏場や冬場、夜間の走行時などは避け、無理のない範囲で停車中の節電を行うようにしましょう。
バッテリーが上がったときに見られる症状
そもそも、「バッテリー上がり」とはどういった症状でしょうか。
ここでは、バッテリーが上がったときの状態を解説していきます。
エンジンがかからない
バッテリーに蓄えられている電気を消費するのは主にエンジンを始動するときに最も消費します。
これは、車のエンジンをかけるときにエンジンからバッテリー、オルタネーター、電装品へと
電気が供給されていくため、初期動作であるエンジン始動では最も電力を消費するのです。
つまり、エンジンがかからないという状態は、エンジンがかかるほどの電力がない=バッテリーの電力が少ない、バッテリー上がりになっている可能性があります。
電装品がつかない
仮にエンジンがかかったとしても、電装品、つまりヘッドライトやカーナビがつかない場合もバッテリーに電力が少ない、バッテリー上がりの状態になっているといえます。
「エンジンがかかったのだから走行してもいいのでは?」と安易に電装品がつかないだけで、車を走行するのは大変危険です。
万が一車が止まってしまうリスクもありますし、夜間走行の場合にヘッドライトがつかない状態で走行することはできません。
また、バッテリー自体の不具合により、走行しても電力が供給されない可能性もあるので、電装品がつかない場合はバッテリー上がりを疑い、バッテリーをメンテナンスするようにしましょう。
バッテリー上がりの原因
バッテリー上がりの原因は主に下記のような状況で起こりやすいといわれています。
- ヘッドライトなどの電装品がつけっぱなしになっている
- 駐車中など停車時にエアコンを使っている
- 車にあまり乗らない
- バッテリー液が古い・足りない
- バッテリーの寿命
- 半ドアで室内灯がつきっぱなしになっていた
どういった原因なのか詳しく知りたい方は是非、こちらの記事をご覧ください。
関連記事:『バッテリー上がりの原因と症状とは?弱っている症状と点検方法』
バッテリーが上がったときにできる対策
バッテリーが万が一上がってしまった場合は、
主に下記の方法で解決することができます。
- 救援車を使ってジャンプスタートする
- ジャンプスターターキットを使う
- JAFやロードサービスを利用する
どういった手順なのかについては、是非こちらの記事をご覧ください。
関連記事:『誰でも対処できる!バッテリー上がりの応急処置はむずかしくない』
-まとめ-バッテリー上がりを防止するには事前の対策が必須
今回は、バッテリー上がりを未然に防ぐ方法を5つご紹介していきました。
バッテリー上がりは、どの車においても起こりうるトラブルの一つです。
ただし、未然に防ぐことができる方法をあらかじめ知っておくことでそのリスクを軽減させることができます。
もし、バッテリー上がりのトラブルが起きてしまったら是非「バッテリーサービスセンター」までお気軽にご相談ください。