バッテリーが上がった際の応急処置として利用することが多いブースターケーブルですが、代表的な「メルテック」をはじめ、様々なメーカーから幅広い種類のブースターケーブルが販売されています。
長さをはじめ、太さ、耐久性などそれぞれのメーカーに特徴があり、正直どのブースターケーブルを購入すればいいの?と迷われている方も多いのではないかと思います。
ここでは、ブースターケーブルの選び方やバッテリートラブル専門業者がおすすめするブースターケーブルをご紹介していきたいと思います。
ブースターケーブルを購入する際に迷われている方は是非参考にしていただければと思います。
目次
ブースターケーブルの選び方
ブースターケーブルを選ぶ際に気を付けておきたい3つのポイントは下記の通りです。
- 膨大な電流をしっかり流すことのできる許容電流量を持つケーブル
- 救援車につなげやすいケーブルの長さ
- バッテリーにしっかり止められるクリップの形状
これらのポイントを押さえておけば緊急時にもしっかり対応できるのではないかと思います。
では、一つずつ詳しくご紹介していきます。
電流量
バッテリー上がりの応急処置は、バッテリー上がりの車に救援車をつなげ、膨大な電流を流して供給してもらうことで解決します。
その際、救援車からは膨大な電気が一気に流れてくるため、それらの電流をスムーズに流すことができるケーブルが必要となります。
特に車種によって電流は異なるため、ケーブルに流すことのできる電流量が車種に必要とされる電流量よりも小さいと、電気抵抗が大きくなり、バッテリーに電気を送りこんでもなかなかエンジンがかかるまでに時間が掛かってしまいます。
電気抵抗をなるべく減らすためにも電流量が大きいもの、特に全車種に使える100A~120Aのものを選ぶようにしましょう。
また、車に搭載されているバッテリーの多くは12v/24vとされています。
12vと24vでは、電流量が大きく異なり、ブースターケーブルもその電圧に合わせて購入しなければなりません。
それぞれの電圧に合わせてブースターケーブルを購入するのは面倒なので、12v/24vのどちらでも使うことができるものを購入すると電圧の違う車同士でもバッテリートラブルを解決することができます。
電流量は120Aのもの、且つ12v/24v対応可能なケーブルを選ぶようにしましょう。
ケーブルの長さ
救援車とバッテリー上がりの車がどのような場所でバッテリートラブルを解決するのかはその時になってみないと分かりません。
そのため、極端に短いケーブルだとバッテリー上がり車と救援車同士が届かないといったトラブルが起こる可能性があります。
また、車種によってはバッテリーが奥まった場所にあることもあるので、救援車との距離が近いからといってもケーブルが短いようであればつなげることが難しくなります。
ブースターケーブルは3m~5m程度のものを選ぶようにしましょう。
また、太い形状のものを選ぶと耐久性も上がり、つなげた際に断線してしまう可能性も低くなるので太い形状のものを選ぶことをおすすめします。
クリップの形状
多くのブースターケーブルはワニ口クリップになっており、どのバッテリーの端子でもつかめるようになっています。
但し、形状は同じでも車種によってクリップのサイズがバラバラに設計されています。
小さいものを購入してしまうと、救援車のバッテリーではつかめないといったトラブルになる恐れがあるのでクリップがなるべく大きなものを選ぶようにしましょう。
また、車には常に電流が流れているのでバッテリーをつなげる際に車の設備に誤って触れてしまうとショートする恐れがあります。
安全のためにもクリップの部分がゴム繊維に覆われている形状のものを選ぶようにしましょう。
人気のおすすめブースターケーブル3選
では、先にあげたポイントからおすすめのブースターケーブルをご紹介していきます。
ML914ブースターケーブル 120A
- 軽自動車から2tトラックまで幅広く使える
- 5mの長さで安心できる
- ショートを起こさない絶縁カバー付き
- 12v/24vに対応
メルテックの代表的なブースターケーブルです。
120Aもあるので、大型乗用車や大型トラックにも使用することができます。
チャック式の収納バックがついており、持ち運びにも便利な仕様となっています。
広口クリップなので、端子の大きなバッテリーでも対応することが可能です。
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BAL No.1635 ブースターケーブル 12V/24V・100A・5m
- 幅広い車種に使える
- ハイブリット車に多い細口端子でもつまみやすい細型クリップ
- 12v/24vに対応可能
- ケーブルをつなぐ順番が分かる接続手順付き
BALから販売されている5mの長さを持つブースターケーブルです。
100Aの電流量に対応可能なので、軽トラック~2tトラックに対応することができます。
こちらも持ち運びしやすいバッグがついているだけでなく、重さが1.6㌔程度なので女性の方でも持ち運びやすい設計となっています。
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UNICORN ブースターケーブル 6M 200A 乗用車用 高安全性 高耐久性 12V/24
- 広いワニ口クリップ
- 耐久性に優れた設計
- 6mのロングケーブル
- コンパクトにしまえるバッグ付き
UNICORNから販売されているブースターケーブルは、過負荷、遮熱、耐寒に優れた耐久性があります。
ワニ口クリップにバネを使用することで、しっかりとバッテリー端子を挟んでくれます。
絶縁仕様となっているので、耐久性・安全性に優れたケーブルではないかと思います。
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ブースターケーブルの使い方
ブースターケーブルは、赤い線が+端子、黒い線が-端子となっています。
ブースターケーブルは、クリップでバッテリーにある飛び出ている部分「端子」と呼ばれる部分を挟んで電力を一時的に流す「ジャンピングスタート」をすることができます。
ざっくりですが、ジャンピングスタートの手順をご紹介していきます。
- バッテリーが上がった車の+端子をブースターケーブルの+端子で挟む
- 救援車の+端子をブースターケーブルの+端子でつなげる
- 救援車の-端子をブースターケーブルの-端子でつなげる
- バッテリーが上がった車の-端子をつなげる
- 救援車にエンジンをかける
こちらの記事では、バッテリーが上がった際のジャンピングスタート手順を動画でも詳しく解説しているので、是非参考にしていただければと思います。
【関連記事】『ハイブリッド車のバッテリー上がり対処法』
ブースターケーブルを使ってもバッテリートラブルが解決しないときは専門業者に依頼しよう
今回は、ブースターケーブルの選び方についてご紹介していきました。
カー用品店へ行くと、実に様々なブースターケーブルがありますが、選び方をしぼっておけば限られたものからスムーズに選ぶことが可能です。
バッテリー上がりは車に乗っている上で必ずといっていいほど起こる可能性の高いエンジントラブルです。
そのため、今までバッテリー上がりを経験していない方でも値引きキャンペーンをしているときなどに購入して車に常備しておくと、いざというときに利用することができます。
但し、つなげ方を間違えてしまうとかえって車を故障させてしまう恐れがあります。
ブースターケーブルを利用してもバッテリー上がりが解決しないとき、ブースターケーブルの使い方が分からないという方は専門業者に依頼するようにしましょう。
【バッテリーサービスセンター】でもバッテリートラブルに関するご依頼を承っておりますので、お気軽にご相談ください。