「ヘッドライトや室内灯はつくのに、エンジンがかからないのはなぜ?バッテリーは大丈夫?」
といった疑問はありませんか?
車からオーディオの音が聞こえたり、ライトがついたりすればバッテリーは大丈夫だと勘違いしてしまいますよね。
もしかしたらエンジンの故障かも……。などと疑ってしまいます。
バッテリーが上がればライトもオーディオも使えないと思われがちですが、実はバッテリーが上がっても室内灯やヘッドライトがつくのです。
今回はバッテリーが上がった状態でも室内灯やヘッドライトがつく理由について解説します。
合わせてバッテリーが上がる原因や対処法についてもご紹介するので、ぜひご一読くださいね。
目次
バッテリーが上がった状態でも室内灯やヘッドライトがつく理由
一般的にバッテリーが上がれば、車の室内灯やヘッドライトといった電力を使う電装品は使えないと思われがちです。
でも実は、バッテリーが上がっても電装品は使えるのです。
エンジンが始動するとエンジンに搭載されているオルタネーター(発電機)が働きます。オルタネーターによって作られた電力の大部分は、エアコン・ライト・オーディオなどに使われてしまいます。いわば優先的に電装品への電力供給がなされているのです。
その理由は、車に搭載されているシステムコンピューターを動かさなくてはならないから。
ブレーキの制御やエンジン始動にもコンピューターは使われています。
たとえばエンジンをかける際、一昔前の車はキーをひねってかけていましたよね。でも今はスイッチを押すだけです。
コンピューターが制御するおかげで、高速道路を自動走行までしてくれます。
オルタネーターが発電した電力は、電装品へ優先的に流れ余りがバッテリーへと充電される仕組みです。
エンジン停止時にどのようなことが起こっているかというと、車の電装品に微弱の電力が常に供給され、バッテリーには充電されることなく自然放電がつづきます。
つまりバッテリーに蓄積されている電力がとても少ない状態でバッテリー上がりを起こしていますが、微弱な電力が残っていれば電装品には電力が供給されるため、ヘッドライトはつくのです。
バッテリーが上がったときの対処法
バッテリーが上がったときの対処法を確認しておきましょう。
- 別な車から電力を分けてもらう(ジャンピングスタート)
- カー用品店などで売っている充電器を使用する
- ロードサービスを利用する
- バッテリーを交換する
それぞれくわしく解説します。
別な車から電力を分けてもらう(ジャンピングスタート)
バッテリーが上がった車とは別の車から電力を分けてもらう方法です。一般的にはジャンピングスタートと呼ばれています。
ブースターケーブルをそれぞれのバッテリー端子につなぎ、バッテリーが上がっていない車からバッテリーが上がった車へ電力を分けます。
このとき注意したいのが以下のとおり。
- 同じ電圧の車同士をつなぐ
- プラスとマイナスを間違わない
- つなぐ手順を守る
などです。
ただブースターケーブルをそもそも所持していない場合も多く、不慣れなことから不安になってしまうことも……。
慣れている人にお願いするのもひとつの方法です。
カー用品店などで売っている充電器を使用する
カー用品店に売っているコンパクトサイズの充電器。バッテリー上がりの応急処置としておすすめです。
取扱説明書に書かれているとおりに接続すれば、不慣れな場合でもエンジンをかけることは可能。気軽に使えるアイテムとして人気があります。
ひとつ車に積んでおくと安心でしょう。
ロードサービスを利用する
ブースターケーブルをもっていない人や充電器に不安がある方は、ロードサービスを利用しましょう。
自動車保険に付帯している場合も多いため、連絡してみるとよいかもしれません。
バッテリーを交換する
ジャンピングスタートや充電器などで応急処置をしたら、バッテリーは早めに交換するのをおすすめします。というのもバッテリーから電力が失われた状態から復活することは期待できないからです。
ジャンピングスタートはあくまでも応急処置
ジャンピングスタートはあくまでも応急処置です。その場しのぎでしかありません。とはいえバッテリーを自力で交換するのは慣れている人でも大変な作業。
少し間違えてしまったばかりに思わぬトラブルになってしまうこともあります。
カー用品店やガソリンスタンド、自動車整備工場やディーラーを利用しましょう。
ただ高額請求されたり待たされたりすることもあるため、あらかじめ問い合わせて確認するなど注意が必要です。