「バッテリー上がり後の車はしばらく待つと復活するんでしょ?」といった疑問はありませんか?
バッテリーが上がってしまい、エンジンがかからなくなった車を前にしてがっかりした経験はよくあることです。
スマートフォンの充電がなくなってしまったとき、一般的にコードを刺すなどの方法で充電しますよね。しばらく待っても充電が自然回復しないとわかっているからです。スマートフォンの充電同様、車のバッテリーも一度上がってしまえばしばらく待っても自然回復しないのです。
今回は、バッテリー上がり後の車はしばらく待つと復活するのかについて、くわしく解説します。
バッテリーについて理解すれば、不意のバッテリー上がりに落ち着いて対応できますよ。
目次
バッテリー上がり後しばらく待つと復活する?
車のバッテリーが上がってしまうとしばらく待っても復活しません。自然回復することはないのです。
たとえばノートパソコンやスマートフォンの充電切れの場合は待つことなく、コンセントやモバイルバッテリーを利用して充電しますよね。
実は車のバッテリーも同様なのです。ノートパソコンやスマートフォンと違う点は、車を走らせることで充電される点です。
バッテリー上がり後しばらく待っても自然回復しない理由
1時間待っても1日待っても、たとえ1ヶ月待ってもバッテリー上がりの場合は、自然回復しません。ここからはなぜバッテリーが自然回復しないのかについて、バッテリー充電の仕組みや充電にかかる時間を例に解説します。
バッテリー充電の仕組み
ノートパソコンやスマートフォンと違い車のバッテリーは、車を走らせることで充電される仕組みです。
エンジンに付随しているオルタネーターという発電機が、車を走らせることで作動し発電するからです。
オルタネーターが発電した電力は主に、アクセルやブレーキを代表とするシステムに使われます。ウィンカーやヘッドライト、警告灯なども同様です。
ついで供給されるのはオーディオやナビゲーション、エアコンなどなくては困る設備に対し電力が供給されます。
実は余剰分がバッテリーに蓄電されるのです。つまり車を走らせより多くの電力を発電することがバッテリーを長持ちさせる秘訣でもあります。
バッテリー充電にかかる時間
バッテリーが上がってしまったら落ち着いて時間にして10分程度しばらく待ったのち充電しましょう。
車を走らせることで充電する場合は、電力を消費させず充電させると効果的です。
可能なかぎりカーナビゲーションやカーエアコンを切った状態で車を走らせましょう。ただしとくに暑い夏はエアコンを切ることで熱中症になりかねないため、注意が必要です。
およそ1時間走ればバッテリーが弱っていないかぎり、車を走らせるための充電が可能です。
アイドリングを利用して充電する場合は、騒音や環境に配慮して行います。ご近所トラブルになるような夜間などは通報される心配もあるため注意が必要です。
バッテリーが上がってしまうのはなぜ?
面倒なバッテリー上がりのトラブルにあわないためにも、バッテリーが上がってしまう原因について理解しておくと安心です。
消費電力が上回った結果
バッテリーに充電される電力よりも、車を使用することによる消費電力が上回ってしまった結果、バッテリー上がりを起こしてしまいます。
近年スマートフォンの普及により、スマートフォンを充電しながらの走行も多くなりました。またトラブル防止のためにもドライブレコーダーを導入した方も多いのではないでしょうか。
一昔前より現代はバッテリーに蓄えられた電力を消費するアイテムが、数多く出回っています。適宜必要なのか確認しておくとよいでしょう。
バッテリーの寿命
車のバッテリー寿命は一般的に3年ほどです。多くは2~5年の保証期間が設けられています。ただし車の走らせ方にバッテリーの寿命は左右されやすいのが現状。
というのもアイドリングストップなど環境に配慮することから、頻繁にストップアンドゴーを繰り返すからです。
エンジン始動にも多くの電力を消耗するためバッテリーの寿命は短くなりがち。とはいえアイドリングストップ車対応のバッテリーも市販されていることから、さほど心配しなくてもよいと考えられます。
車を走らせないことによる充電不足
新型コロナ感染症パンデミックから数年経過しました。コロナ禍であることから外出を控える方も多いことでしょう。
毎週末は必ずドライブに出かけていた方も、外出を控えるようになったといった声もよく聞きますよね。
逆に満員電車が不安なため車通勤になったといった場合もあります。
車を走らせることでオルタネーターが発電する仕組み。上手に車を走らせておきたいものですね。
しばらく待ってもバッテリーが復活しない場合の対処方法
バッテリー上がりからしばらく待っても復活しない場合の対処法として、以下の方法をおすすめします。
救援を依頼しバッテリーに充電する
バッテリーが上がってしまったら救援してくれる車を探しましょう。現在使用している車がガソリン車なら救援車はガソリン車のみの対応です。というのもハイブリッド車はガソリン車とバッテリーの仕組みが違うため救援に向かないからです。
現在使用している車がハイブリッド車の場合は、ガソリン車からもハイブリッド車からも救援してもらえます。
ロードサービスを利用する
任意の自動車保険に付帯しているロードサービスや、JAFを利用するのもひとつの方法です。今一度ご自身の自動車保険に対して契約内容を確認しておくと安心です。
自動車保険にロードサービスが付帯しているのであれば無料で対処してもらえます。ただし保険会社によっては年に1回などの制限を設けている場合もあるので注意が必要です。
JAFも会員であれば無料で対応してもらえますが、非会員の場合は料金が発生するので呼ぶ前に確認しましょう。
バッテリーのプロに依頼する
救援の車が手配できない、ロードサービスも利用できないなどの場合は、プロのバッテリー修理業者に依頼しましょう。
料金相場についてはバッテリー修理業者によってさまざまなため、相見積もりをとっておくと安心です。
価格面はもちろん、価格内のサービス内容や稼働状況なども合わせて確認しておくとよいでしょう。
なおバッテリー上がりの料金相場や、バッテリー上がりの修理をプロに依頼する場合の正しい選び方については、以下の記事を参考になさってください。
しばらく待ってもバッテリーが復活しないなら交換を検討
バッテリー上がりをしばらく待っても復活しないなら、バッテリーやオルタネーターのチェックをしましょう。
また以下のような状況の場合は、速やかにバッテリーの交換をおすすめします。
- 3年以上バッテリーを使い続けている
- バッテリー上がりの頻度が高い
バッテリー本体に問題はないのにバッテリー上がりを起こす場合、発電機であるオルタネーターの故障も考えられます。
一度整備にだし、確認してみると安心です。
しばらく待っても復活しないバッテリーのトラブルはプロへ相談
ヘッドライトの消し忘れや車を走らせないことによる発電不足が、バッテリー上がりの主な原因です。十分なバッテリーへの蓄電を確保するためにも定期的に車を走らせましょう。
また少しでも車に違和感があれば、一度整備にだしてみると安心です。私たちが健康に気を配るように車も定期的なメンテナンスが必要なのです。
万が一、バッテリー上がりを起こし不安な状況になってしまったら、弊社にぜひご相談ください。24時間365日いつでも対応可能です!