突然ハンドルが動かなくなったのは、バッテリー上がりではなく車の盗難防止機能「ハンドルロック」が原因である可能性があります。
ハンドルロックになってしまうとエンジンがかからなくなってしまうため、速やかに解除をする必要があります。
この記事では、ハンドルロックがかかってしまう原因や解除方法などについてご紹介していきます。
是非、ハンドルロックになってしまったときに備えて参考にしていただければと思います。
目次
バッテリー上がり以外でエンジンがかからないのはハンドルロックが原因?
ハンドルロックとは、エンジンを切った後、もしくは切っている状態のときにハンドルを回そうとするとハンドルが動かせないようにロックがかかる、車に搭載されている装置です。
ハンドルロックがかかるとエンジンがかからず、動かすことができなくなるため、急いで車を動かさなければならないときにはやっかいなトラブルだといえます。
ハンドルロックになってしまう理由
ハンドルロックになってしまうのには様々な理由があり、どれもが起こり得るケースとされています。
- 子どもが誤ってエンジンを切ったあとにハンドルを動かしてしまった
- ハンドルを持って乗り降りをしてしまった
そもそもハンドルロックは、「キーを持っていない人が車を動かそうとしている」と車が判断し、盗難されないように車が自動的にハンドルをロックする仕組みとなっています。
ハンドルがロックするのは、下記のような盗難目的から車を守るために装備されています。
- ニュートラルの状態で車を運転することができないようにするため
- 車の配線を切っても車が動かないようにするため
ハンドルロック機能がついていない車もある?
ハンドルロックが装備されているのですが、中にはハンドルロックがついていない車もあります。
トヨタのプリウスやノアなどのハイブリッド車に搭載されている「エレクトロシフトマチック」シフトレバーの車にはハンドルロックがついていません。
中古車販売のグーネットではエレクトロシフトマチックについてこのように解説しています。
エレクトロシフトマチックとは、トヨタのプリウスやノアなどのハイブリッド車両に搭載されているシフトレバーのこと。レバー操作を行うとハイブリッドコンピューターへ操作信号が送られ、電気的にシフトチェンジするというもの。レバー操作は重くなく、軽い力でシフトチェンジすることができる。
エレクトロシフトマチックの機能がついていると車のキーなしではそもそも車自体を動かすことができないため、ハンドルロック機能をつけていなくても盗難防止装置として機能しているということです。
ハンドルロックがついていない車で盗難を阻止するには?
ハンドルロックがついておらず、車のキーでのみエンジンを動かすことができる車であってもやはり盗難に遭うリスクは少なくありません。
事実、こちらの記事ではレクサスやランドクルーザーといったエレクトロシフトマチックがついた車の盗難が相次いでいることが紹介されています。
金沢、白山市内で4月下旬、国産高級車「レクサス」、スポーツタイプ多目的車(SUV)「ランドクルーザー」が盗まれる被害が少なくとも3件相次いだことが11日、捜査関係者への取材で分かった。いずれも夜間に施錠された車のエンジンを始動させ乗り去っており、車の制御システムを操る「CANインベーダー」と呼ばれる新たな手口を使った同一犯の可能性がある。
最近の車はコンピューターで制御されているものが多く、「CANインベーダー」のようなハッキングを伴う盗難に狙われるケースが後を絶ちません。
こうした車にはタイヤロックを使用したり、物理的にハンドルロックを行うアクセサリー用品を使用することで窃盗を未然に防ぐことができます。
ハンドルロックを解除する方法
ハンドルロックは下記の方法で解除することができます。
アナログキーでに解除方法
- 車のキーをさす
- ハンドルを左右に動かしながら車のキーを回す
スマートスイッチやスマートエントリーでの解除方法
ハンドルを左右に動かしながらエンジンスタートボタンを押す
解除方法については三菱の公式チャンネルでも紹介されているので、是非参考にしてみてください。
ハンドルロックでなくバッテリー上がりでエンジンがかからないとき
「ハンドルが回るのにエンジンがかからない…」そういったときはバッテリー上がりが原因である可能性があります。
バッテリーが上がってしまうと、エンジン自体がかからなくなってしまうため、バッテリー上がりを解消する必要があります。
バッテリー上がりを解消するには、他の車からバッテリーの電力をわけてもらう「ジャンプスタート」をするか、「ジャンプスターター」を使ってバッテリー上がりを解消するようにしましょう。
ジャンプスタートの仕方やジャンプスターターの使い方についてはこちらの記事を参考にしていただければと思います。
バッテリー上がりに役立つ参考記事
バッテリー上がりでなくハンドルロックの場合は業者に依頼しよう
ハンドルロックでもなく、バッテリー上がりでもないのに車が動かないときは、バッテリー以外のところでトラブルが起きている可能性があります。
バッテリー上がり以外でエンジンがかからない原因
- ガソリン切れ
- 車のキーの電池切れ
- オルタネーター(バッテリーの発電装置)の故障
- エンジン起動時に使う装置の故障
これ以外にも様々な原因が考えられますが、自分たちでどうしても対処できないときは速やかにロードサービスや出張業者に依頼するようにしましょう。
バッテリー上がりが解消できない場合でもこうした専門業者に依頼することで、解消することができます。
バッテリー上がりやその他のトラブルを解決してくれる業者についてご紹介しているので、是非こちらの記事を参考にしていただければと思います。
【関連記事】「バッテリー上がりの業者はどれを選ぶべき?目的別に合わせて分かりやすく解説!」
まとめ
今回は、バッテリー上がり以外でエンジンがかからない原因の一つ「ハンドルロック」について解説していきました。
うっかりハンドルがロックしてしまうと焦ってしまうですが、慌てず解除すれば簡単にロックを解除することができます。
一方でハンドルロックがない車もあります。ハンドルロックがない車は、盗難防止の観点からも物理的にハンドルをロックするものやタイヤをロックするアクセサリー用品を活用すると盗難のリスクを少しでも抑えることができます。
バッテリー上がりで車のエンジンがかからないときや原因不明で車が動かせないときは、専門業者に依頼すると適切に対処してもらうことができます。
【バッテリーサービスセンター】でもバッテリー上がりや車のトラブルについてのご依頼を承っております。
是非お困りの際はお気軽にご相談ください。